KHJ高知県やいろ鳥の会

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私たちの声


~ひきこもり整体師のひとりごと~

令和5年6月第20回

自己紹介:楠永洋介

小学校3~4年を不登校、次いで中学校1年2学期~2年生を不登校、義務教育期間中は正味5年程しか登校していません。定時制高校を卒業後、進学、卒業を拒否して祖父の遺したお金でネットスクールや、ワークショップ、FXなどを経験してお金を溶かしました。なんやかんやあって結婚後、2人の子供を授かる。現在、農業、整体業、塾講師等で生計を立てる。

お久しぶりです。楠永です。先月のひとりごとにお便りいただきました。とっても励みになります。ひとりじゃないなぁ。って思います。今月もひとりごと、やっていきましょう。

夢の本棚とか、

最近Amazonのほしいものリストに放り込んでいる本が飽和してきている。久しぶりに見返すと、あーこんなのあったなぁと当時の事を思い出したり、なんでこれをチェックしたんだろう?と思うような本があったりする。とても全てを買うことや、読むことが出来ない忙しさだけど、少しずつ読んでいければと思う。そんな欲求を忘れないために、今月はほしいものリストの本をいくつか紹介していこうと思います。

木のいのち木のこころ―天・地・人 (新潮文庫)西岡常一、小川三夫、塩野米松

以前宮大工西岡常一さんの『木に学べ』や塩野米松さんの『失われた手仕事の思想』を知り合いに譲って貰い、楽しく読んだ。木に学べは西岡棟梁の関西弁をそのまま文字に起こし、目を走らせるだけで心地よい口調が響く。失われた手仕事の思想は塩野米松さんが様々な手仕事の技術を持った方へのインタビューを文章にまとめたものだった。覚えている限りで野鍛冶、石工、櫂職人など。そんな職能に精通する二人を含めた書籍なので、いつか読んでみたいものです。

「死にたい」「消えたい」と思ったことがあるあなたへ (14歳の世渡り術)

こちらは約十名の方の共著?なのですが、ハルオサンという漫画家の方も参加しております。この方の『警察官をクビになった話』という作品がある折全編?公開されていた。警察学校での壮絶なイジメ等が現実と心象風景を織り交ぜ、独特なタッチの漫画で綴られている。本当に読み進めるのも辛いほどのパンチがあるのだが、そんな作者への興味も尽きない。※今回改めて調べてみると『警察官をクビになった話』は書籍化されていた。ほしいけど怖い。というアンビバレントな感じです。

幻の弦楽器ヴィオラ・アルタを求めて

これはほしいものリストではなく、最近読もうと積読している本に『幻の弦楽器ヴィオラ・アルタを求めて』という本がある。このタイトルにもあるヴィオラ・アルタとは昔に制作され、そして、日の目を見る事なく消えていった、いや消え入りそうだった弦楽器である。その弦楽器の奏者でもある筆者がそんな幻の弦楽器との出会いからを描いたエッセイのようなルポルタージュのような作品だ。特筆すべきは著者の文章で、本当に綺麗なことばを嫌味なく、粋な喩えをサラリと綴る。一気読みしそうになったが、やはりこういう本をコーヒーとともに愉しみたい。もう少し一息ついたらそんな時間を作るつもりだ。

博士の愛したジミな昆虫

これもほしいものリストには入っていないが、最近Spotifyで聞いている『すごい進化ラジオ』のパーソナリティをされている高知大学の鈴木紀之准教授の編著、共著による進化生態学にまつわる昆虫たちのアレコレの本である。ラジオを聞いて幼少期虫取り等したことなかった僕だけど、最近娘と虫取り網をもって走り回ったりしている。昆虫たちのすごい進化を聞いていると日常の些末な問題がどうでも良くなりました。そして環境保全なんかにも俄然興味が湧いてきた今日このごろ。鈴木氏は時折小学生とその親を対象に昆虫採集イベント等もしているそうで、ぜひぜひ参加してみたいですね。

書籍紹介をここまでにして、他にも柳田國男の禁忌集や、俗信辞典とか面白そうなのはたくさんあるのだけど…最近あった楽しい事を。(いつにも増す散文失礼します)

メフィストフェレスという喫茶店の二階でゴトゴトシネマという映画を上映している場所があるのですが、そこで『杜人』というドキュメンタリー映画を鑑賞しました。小さなすり鉢状のシアタールームで座椅子に座って観る映画は新しい体験でした。その内容もさることながら、予告篇で紹介される作品達もどれも僕の琴線に触れ、本当に良い所を見つけたぞ。という気持ちになりました。

そして先日、面白そうなドキュメンタリー?映画を見つけて早速ゴトゴトシネマの担当の方に連絡をとってみた。快くリクエストを聞いてくださり(もちろん上映出来るとは限らないそうですが)、なんだかそういった繋がりも普通の映画館には無い経験でほっこりさせてもらった。リクエストしたタイトルは『ウムイ「芸能の村」』というもので、沖縄のある島の芸能に関わる人達の思いを記録した作品みたいだ。沖縄の島に受け継がれる伝統の芸能には古人の思い、価値観が秘められていて、そこに通じる時、現代を生きる人と昔を生きた人達との交流があると思う。伝統にはそういった価値?というと押し付けだけど、僕にはそういう価値がある。

今月はいろんな作品達を紹介してみました。何か興味があるものがあれば良いな~と思います。本でも、映画でも、音楽でもラジオでも良い作品はたくさんあると思います。でもそういった作品に出会うのは結構スキルというか、慣れのようなものが必要だとも感じます。興味が広がれば世界は広がるのは間違いないと確信しているので、今月のひとりごとが読んだ方の良い出会いのきっかけになればと願っております。今月も最後までお付き合い頂き、ありがとうございました。

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